19火伏せの神様

19火伏せの神様

 高木神社に向って左側に、火伏せ(ひぶせ 防火)の神様「ヒノカグツチノオオカミ」を祭神とする秋葉神社があります。
 昔、高木のある家では、裏山に社を造り、神主に頼んで「御霊遷」(みたまうつし)を行いましたところ、祈りが最高潮に達したとき、高木神社の秋葉様より火柱があがり、裏山へと御霊が移るのが見えたそうです。

 いつであるかはっきりしませんが、風の強い日奈良橋一帯が大火事になり、高木の方にまで燃え広がってきました。ところが、不思議に秋葉様を祀ってある家と両隣り三軒は、火災からまぬがれたということでした。
「きっと、秋葉様が火を防いでくれたのだ。」
 と、この家の人達は、一層秋葉様への信仰を深くしました。
 この話は、この家が実家である、明治四十年生まれの木下志満さんが、おじいさんから伝え聞いたということでした。志満さんが子供の頃には、秋葉様は大切に祀られ、つつじの花にかこまれていました。現在では、この秋葉様の社は取りはらわれてしまい、なにも残っておりません。
(『東大和のよもやまばなし』p41)

2013に画像あり

ウキペディア
秋葉山本宮秋葉神社(あきはさんほんぐうあきはじんじゃ)は、静岡県浜松市天竜区春野町領家の赤石山脈の南端に位置する、標高866mの秋葉山の山頂付近にある神社。日本全国に存在する秋葉神社(神社本庁傘下だけで約400社)、秋葉大権現および秋葉寺のほとんどについて、その事実上の信仰の起源となった神社であり、もう一方の日本二社(総本廟)秋葉大権現の越後栃尾秋葉山『古来の根本』秋葉三尺坊大権現と並び、『今の根本』と言われる[1]。

神道の本p205


秋葉山本宮秋葉神社HP
http://www.akihasanhongu.jp/history/index.html

静岡県浜松市天竜区春野町領家841

御祭神は、火之迦具土大神
ヒノカグツチノオオミカミ
と申し上げ、伊邪那岐・伊邪那美二柱の神の御子で火の主宰神です。火の光は時間的、空間的に人間の活動範囲を拡め、その熱は人間に冬の寒さも克服させ、食生活を豊かにし、そのエネルギーは工業・科学の源になると共に、その威力は総ての罪穢れを祓い去ります。光と・熱と強いエネルギーを与えられたこの神は、文化科学の生みの親として畏敬され、崇められてまいりしました。

御神徳

御神徳は、火の幸を恵み、悪火を鎮め、諸厄諸病を祓い除く火防開運の神として、火災消除・家内安全・厄除開運・商売繁盛・工業発展の霊験あらたかなるものとして、全国津々浦々から信仰されています。御霊験は奈良朝以来、屡々顕れ、御神威は海内に行きわたり、朝廷の信仰篤く正一位の宣旨を賜って、正一位秋葉神社と申し上げます。