24高木のまんじゅっ鉦

24高木のまんじゅっ鉦


タイトル:高木のまんじゅっ鉦
 場所:河川工事完了年度まで撤去
 設置日:平成73
 材質:銅、ステンレス、金箔
サイズ:H3500×W1750×D700センチメートル
モニュメント「高木のまんじゅっ鉦」の写真 (作品紹介)
  大正の頃の高木には、一風変わった眺めを持った火の見櫓(やぐら)がありました。高さは十メートル足らず、下の方は腕が廻(まわ)らない位の檜(ひのき)の丸太で、一番上に枝木が打ちつけられ、直径四十センチくらいの鉦(かね)を鎖(くさり)で吊って(つって)ありました。この鉦が高木のまんじゅっ鉦といわれ、近隣にも知られる存在でした。
  昭和四、五年のこと、鉄製の火の見櫓が建てられ、まんじゅっ鉦も半鐘に変わりました。その後、高木神社の蔵に納められた鉦は、再び、空襲を知らせる鉦として、南街の富士見通りに取りつけられましたが、今は残っていません。
-東大和のよもやまばなしから-



高木のまんじゅっ鉦(モニュメント24)

高木の空堀川と奈良橋川が合流するところに、モニュメントがありました。


 大人達からは
「なに、これ、ちっともわからない」
と不評でしたが、子供たちからは
「金色のまんじゅう食べたい」
「火星に向かうロボットマン」
「雲の中から現れた異星人、お土産をくれるかな・・・」
 といろいろに想像されて人気者でした。「高木のまんじゅっ鉦」という名がついています。現在は河川関係の工事中のため、撤去して市が保管しています。 



近寄って見ると更に謎が深まります。
大人達が
「ホントに、これは何なんですか?」
と真剣になるので、刻まれた「作品紹介」を案内します。

モニュメント「高木のまんじゅっ鉦」として
  「大正の頃の高木には、一風変わった眺めを持った火の見櫓(やぐら)がありました。高さは十メートル足らず、下の方は腕が廻(まわ)らない位の檜(ひのき)の丸太で、一番上に枝木が打ちつけられ、直径四十センチくらいの鉦(かね)を鎖(くさり)で吊って(つって)ありました。この鉦が高木のまんじゅっ鉦といわれ、近隣にも知られる存在でした。
  昭和四、五年のこと、鉄製の火の見櫓が建てられ、まんじゅっ鉦も半鐘に変わりました。その後、高木神社の蔵に納められた鉦は、再び、空襲を知らせる鉦として、南街の富士見通りに取りつけられましたが、今は残っていません。
-東大和のよもやまばなしから-」

とあります。


 ここで、東大和のよもやまばなしの挿絵を示しながら
 
「金色の円いのがまんじゅっ鉦で、柱になっているのが火の見櫓」
と加えると、子供たちは、たいてい
「つまんない・・・」
 と、がっかりです。逆に、大人は
「それで、まんじゅっ鉦の意味が分かった」
となって、引き分けでしょうか。

 いずれにしても、早く元に戻して話題のもとになってもらいたいです。

(2019.02.02.記)

モニュメント
東大和のよもやま話「高木のまんじゅっ鉦」