自由民権年表

自由民権年表

・6月17日、千葉卓三郎出生

・6月3日、ペリー来航　6月6日、江戸湾侵入

・8月、品川沖台場第一～第三建設開始　翌嘉永7年4月完成　狭山丘陵｢御林」から松材伐り出し

・10月14日、所沢、蔵敷、田無組合海防献金を決定

・11月1日、海防大号令　江川代官支配領地が細川藩支配領地に変わる

・1月、品川沖台場第四～第七建設着工　11月、五・六台場完成

・1月16日、第2回ペリー来航

　関東取締出役　疑わしき者は直ちに捕えよ　竹槍持って駆けつける　蔵敷村

・1月23日、江川太郎左衛門(英龍）交渉を命じられる

・2月、4回にわたり日米和親条約交渉

・3月3日、日米和親条約締結

・6月19日、日米通商条約締結

・4月28日、深沢権八出生(五日市憲法草案と深沢家文書p50）

・11月、皇女和宮降嫁浦和宿助郷

・4月20日、鎌田喜三出生

・10月6日、幕府、江川支配の村々に限って農兵の設置許可(東大和市市史資料編7p141）

・11月、農兵候補書き上げ、訓練発足

・1月ヨリ明治元年(1868)2月ニ至ルマテ、千葉卓三郎 仙台ニ於テ大槻磐渓(仙台藩校養賢堂の学頭）ニ従ヒ業ヲ受ケ、

・11月9日、鎌田喜十郎出生

・5月28日、江戸打ち壊し

・6月10日～6月19日、武州世直し一揆、農兵出動

・10月、大政奉還

・12月9日、王政復古の宣言

・12月20日、江川邸警備のため農兵派兵の通知、村は｢御免」と回答

・1月3日、鳥羽伏見の戦い

・三月ヨリ九月二至ルマテ　千葉卓三郎　軍伍二入リ、

・4月1日、勝楽寺村城山に博徒・貧民が屯集、農兵が出動鎮圧  

・5月～8月、奥州白河口で、政府対東北諸藩との遭遇戦、9月11日仙台藩降伏(自由民権と近代社会p3）

・閏4月21日、政体書公布、新しい地方支配機構決まる

・6月10日から8月31日にかけて、南東北の要地白河小峰城（白河城）を巡る奥羽越列藩同盟側（仙台藩・会津藩・旧幕府歩兵隊・米沢藩・棚倉藩など）と新政府軍（薩摩藩・長州藩・大垣藩・忍藩）との戦い＝白河口の戦い。

　千葉卓三郎(17歳）が参戦。敗北。

　卓三郎は養賢堂の学徒兵として出陣、敗戦。（戸倉物語p57）　永沼織之丞33歳、竹内寿定、千葉17歳

・9月8日、明治と改元

・9月10日、仙台藩降伏

・十一月ヨリ同二年八月マテ、千葉卓三郎　松島二於テ石川桜所二従ヒ医学ヲ学ビ、

・12月19日、新高札掲示

・十月ヨリ同三年十一月マテ千葉卓三郎　鍋島一郎二就キ皇学ヲ学ビ、

・2月、天候不順と助郷から窮民続出　救済策がとられる(東村山市史下ｐ40）

・十二月ヨリ同四年四月マテ、千葉卓三郎　桜井恭伯二就キ浄土真宗ヲ聞キ、

・？4月、8月1日韮山県郷学校が小川組合小川寺に設立される。助教に内野嘉一郎(杢左衛門秀峰）

・六月ヨリ同八年四月マテ　千葉卓三郎　東京駿河台二於テ魯人ニコライニ就キテギリシヤ教ヲ学ビ、兼テ魯学修メ

・9月、田畑勝手作許可

・2月、田畑永代売買の解禁

・8月2日(太政官布告）、3日(文部省布達）により学制発布　名主制度廃止

　

・明治5年 頃、砂川村には、村のほぼ中央の五番に高野源兵衛の私塾が、東寄りの八番に村立の郷学「共同学舎」が設けられていた。

　　(立川市史下巻p1036)

　　永沼織之丞　砂川村の豪農が経営する村塾に招かれ、英語の外、撃剣柔道術を教えるようになった。(小説千葉卓三郎p28）

　　仙台藩出身の竹内寿定（貞） が永沼らと一緒に砂川村の豪農、砂川源五衛門の食客となり、村塾で青年子弟に撃剣・柔道などを教えていた

　　竹内は戊辰戦争では勇義隊隊長をつとめ、敗北後は数年の下獄を経て上京(五日市町史p721）

・1月10日、徴兵令公布

・7月28日、地租改正条例公布

・深沢権八　勧能学校入学　12歳

　千葉卓三郎洗礼ペトル。(自由民権と近代社会p8）

・東大和市域各村に小学校創立

　 小禎学舎(芋窪村・石井以豆美宅)

　 汎衆学舎(蔵敷村・太子堂)

　 厳玉学舎(奈良橋村、雲性寺)

　 竭力学舎(高木村、後ヶ谷・宅部村の一部、円乗院)（かつりきがくしゃ）

　 研精学舎(清水村・宅部村の一部、三光院)

明治7年(1874) 　

・1月17日、板垣・副島、後藤象二郎、小室信夫、古沢滋民 民撰議院設立建白書を提出。

・1月、中島信行が神奈川県令になる。（もと土佐藩士、海援隊に属した坂本龍馬の門下）9年4月まで在任。

　8年5月に「県会議事章程」を制定。 (府中市史 下ｐ210)

　　 神奈川県で区、番組制度廃止、大区、小区制度実施　 注意 1873（明治6）年6月に改正の記事あり

・2月、深沢権八　勧能学校卒業(石井道郎　戸倉物語p131）

・4月、板垣退助ら高知に立志社を設立

・2月から8月頃までの間、千葉卓三郎投獄される。（相沢源七　千葉卓三郎の生涯ｐ39）

・大阪に愛知社設立

・永沼織之丞　五日市の学校係に任命される。やがて五日市勧能学校（かんのう）の校長となる。(小説千葉卓三郎p29）

・5月ヨリ同九年二月マテ　千葉卓三郎　市ヶ谷二於テ安井息軒二従ヒ業ヲ受ケ、

・6月4日、後ヶ谷村・宅部村を合併し、狭山村となる（「狭山之栞」）

・6月、第一回地方官会議。中島信行「地方民会の公選」を主張(府中市史 下ｐ210)

　 蔵敷村内野杢左衛門（20才）地方官会議を傍聴(東大和市史ｐ268)

・四月ヨリ同十年一月マテ、千葉卓三郎　仏人ウィグロー二就キカトリック教ヲ学ビ(横浜　小説千葉卓三郎p31）

・深沢権八、村用掛となる。15歳

・二月ヨリ六月マテ　千葉卓三郎　福田理軒二就キ洋算相修メ

・6月、小禎学舎・汎衆学舎合併し、昇隆学校と改称、竭力学舎を高狭小学校と改称

・八月ヨリ同十二年十一月マテ　千葉卓三郎　横浜二於テ米人マグレー二就キ、

　　フロテスタントノ中ナルイピスコプァール・メソ・ヂストヲ相学ビ、

　　兼テ同校ノ原書生及米人ヂョン・パラノ原書生二漢学ヲ教授シ、

　　◎卓三郎の書いた履歴書によると、明治九、十年、仏人ヴィグローにカソリックを学ぶ、明治十年から十二年、米人マグレーにプロテスタ　　　ントを学ぶとあるから、キリスト教との関係は続いているようである。続いているどころか、彼が教師として秋川谷に入りこんだ動機の　　　一つが、横浜の教会（？）で知り合った女性から、身を隠すためらしいのだ。この女性は卓三郎の妻と称していたという。

　　　(石井道郎　戸倉物語p59）

　　◎ウイグルスは多摩地方と縁が深い宣教師で、明治八、九年ごろから八王子付近を盛んに布教して歩いていたところから、卓三郎もまた彼　　　に従って多摩地方に足を踏み入れて行ったと考えられる。当時、北多摩郡砂川村には仙台藩出身の竹内寿定（貞）が砂川カトリック教会　　　の会員として活躍しており、卓三郎はこの同藩出身者に会っているのではないかとも考えられている。

　　　竹内は仙台藩勇義隊士で砂川村塾の塾頭をしていた。色川教授は、卓三郎が五日市に来たのは明治八、九年頃のことであり、砂川教会を　　　経て同郷の先輩永沼織之丞（勧能小学校長）のもとに出入りし始め、助教を勤めながら、この間しばしば上京しては、ウイグルスやマク　　　レーの許で学んでいたのではないかと推定している（2）。

・明治10年か11年のはじめ、千葉卓三郎、五日市の隣村大久野東学校に助教として就任する。（五日市町史p720）

・明治11年4月から12年1月ごろにかけて千葉卓三郎が草花村の開明学舎に教員として在職していたことが確認されている。(秋川市史p1140）

・7月22日、郡区町村編成法、府県会規則、地方税規則の三新法を公布

・11月、神奈川県では戸長選挙規則を布達、戸長の選出を公選制とした(武蔵村山市史下p123）

・11月18日、砂川源右衛門が北多摩郡長に任命される(武蔵村山市史下p122）

・2月、第一回神奈川県会議員選挙

　宮沢村指田忠左衛門　野崎村吉野泰三

・7月5日、蔵敷村村会議員選挙　12年から13年にかけて各村選挙

・7月24日、役場に於て村会議員を選挙す。狭山村　杉本家『よよのかがみ』

・十二月ヨリ同十三年四月マテ　千葉卓三郎　東京麹町二於テ商業二従事シ、

　　12年秋　四ッ谷伝馬町一丁目福田壱兵衛に寄留(起草者たちp17）

・嚶鳴社　私擬憲法草案発表される。（相沢源七　千葉卓三郎の生涯ｐ106）

・五日市に学術演説会(後の学芸講談会）が生まれる。（相沢源七　千葉卓三郎の生涯ｐ106）

・1月17日、八王子に第十五嚶鳴社が設立される。（相沢源七　千葉卓三郎の生涯ｐ106）(起草者たちp19）五日市町史は1月7日とする。p691

・4月、五日市学芸講談会発足(五日市町史p695）

・7月、浅草で行われた政談演説会に内野嘉一郎出席、卓上演説をする

・11月10日、第二回国会期成同盟大会開催、憲法見込案持参研究が定められた(五日市町史p694）

・11月、政府、地租割部分の課税限度を五分の一から、三分の一に引き上げ、重い負担を課した。(武蔵村山市史下p133）

・12月5日、武蔵六郡懇親会　府中高安寺　吉野泰三・石坂昌考・本田定年・土屋勘兵衛・佐藤貞幹らが参加

　勧業教育教育演説会　称名寺

・12月10日、自由改進党盟約を起草　内野家にあり＝自由党準備段階

・四月下旬ヨリ千葉卓三郎、 武州西多摩郡五日市二滞在シ

・明治14年(1881)1月1日、蔵敷村で新聞購読社結成

・1月5日、自由改進党結成懇談会　府中駅松本楼　1月15日規則作成(武蔵村山市史下p138）　自治改進党結成　北多摩の自由民権運動の画期　

？明治14年(1881)1月18日、千葉卓三郎は長沼織之丞の後を受けて五日市勧能小学校の校長となる。（相沢源七　千葉卓三郎の生涯ｐ111）

(石井道郎　戸倉物語p110）

　　同書年表では明治13年(1880)10月18日、永沼織之丞東京に去る。卓三郎二代目校長に就任。（相沢源七　千葉卓三郎の生涯ｐ135）

・2月15日、自治改進党のメンバーで懇親会　小川寺　中和会結成＝青梅街道沿いの結集

◎明治14年(1881)、自由民権運動の画期の年であった。

　　三月には大隈重信が国会開設意見書を提出、交詢社が私擬憲法創案を発表、

　　一〇月には国会開設の詔勅がでて、自由党も結成された。（相沢源七　千葉卓三郎の生涯ｐ106）

・3月11日、白鳥恒松から手紙（相沢源七　千葉卓三郎の生涯ｐ72）

・3月27日、白鳥恒松から手紙（相沢源七　千葉卓三郎の生涯ｐ73）

・4月6日、白鳥恒松から手紙（相沢源七　千葉卓三郎の生涯ｐ74）

 ・5月頃、千葉卓三郎は土佐訪問をした形跡がある。(五日市町史p734）

 ・6月3日、白鳥恒松千葉宛手紙、14年9月千葉から権八宛手紙に｢海南」の言葉有り。

・7月3日、五日市懇親会開催　中島信行を迎え、千葉も参加、演説を行う。(自由民権と近代社会p14）(五日市町史p695）

・7月13日、深沢権八に奈良橋村から手紙

・7月14日、白鳥恒松から手紙（相沢源七　千葉卓三郎の生涯ｐ75）

・7月頃、千葉卓三郎土佐へ行き立志社を訪ねる(石井道郎　戸倉物語p61）

・八月には立志社の「日本国国憲案」いわゆる植木枝盛案が完成、

？ 明治14年(1881)10月、永沼織之丞観応学校校長職を辞任　千葉卓三郎校長となる(石井道郎　戸倉物語p72）

・10月12日、国会開設の詔勅を発布。大隈重信罷免

・10月12日、政府が国会開設を約束する詔勅を発し、民権ブームに冷水を浴びせた。(石井道郎　戸倉物語p72）

・10月13日、明治政府が大隈重信一派を閣外に追放＝明治十四年政変(五日市町史p712）⇒15年3月改進党

・10月18日、自由党結成会議　浅草井生村楼　盟約、規則を決定　(近代日本総合年表p88）(東京百年史年表p312）

・10月29日、自由党結党式、総理に板垣退助

・6月、千葉卓三郎草津に転地療養（相沢源七　千葉卓三郎の生涯ｐ111）約2ヶ月(同書p135）

・11月12日、千葉卓三郎　治療の甲斐なく東京府本郷区（現・東京都文京区本郷）の竜岡病院にて死去。享年31と5ヶ月。

　　色川は10月12日とする。(五日市憲法草案とその起草者たちp5）

　　明治16年(1883)11月11日、東京帝国大学附属病院にて宿痾のため死去。享年三十二歳であった。（相沢源七　千葉卓三郎の生涯ｐ110）

・6月18日、神奈川県は連合戸長役場制に着手(武蔵村山市史下p130）

・自由党大会　鎌田喜三参加

・鎌田弥十郎　五日市町岸家に婿入り　17歳　(石井道郎　父が語る五日市人　ｐ196)

・4月25日、市制・町村制公布　明治22年(1889)4月1日から各地の実情において順次施行(武蔵村山市史下p145)

・明治21年(1888)、深沢権八　神奈川県会議員となる　27歳(五日市町史p797)

・2月、大日本帝国憲法公布

・2月28日、三多摩の東京府編入

・4月1日、神奈川県市制・町村制施行

・6月6日、「高木村外5ヶ村組合」許可 (村長・助役・収入役各一人をおく)

・6月、神奈川県倶楽部結成　鎌田訥郎が北多摩郡の常議員になる(松崎稔　講座資料）

・9月、北多摩郡正義派結成　吉野泰三　内野杢左衛門　比留間雄亮(松崎稔　講座資料）

　　　　内野杢左衛門(正義派）対　鎌田訥郎(自由党主流派）の対立？

・5月7日、府県制・郡制公布

・12月24日、深沢権八死去　29歳(五日市町史p798)