里正日誌
タイトル (Title)
里正日誌
詳細 (Description)
東大和市の歴史を辿る上で欠かせない貴重な資料に『里正日誌』があります。長い間蔵敷村の名主、村長、教育長、神奈川県議会議員、大和村村議会議員を務めた内野家に伝わる記録です。市は文化財に指定し、市の宝としています。
種 別 市重宝
所在地 東大和市蔵敷
指定年月日 昭和55年4月1日、平成25年4月1日
指定理由 蔵敷村および近隣村落の近世の様子を伝える史料を収載した古文書
周辺都市の近世の歴史を明らかにする記述が豊富に収載されており、都内に残されている類似の記録の中でも群を抜いている史料である。
三冊が新たに発見されたため、平成25年に追加指定した。
古くは天正元年(1573)から、最新明治6年(1873)までの記録がずっしりと伝えられます。
『里正日誌』の原本は画像のような簿冊により、全部で66冊にまとめられています。
記載の方法は、各事案ごとに題目がつけられ必要な場合には赤字で書かれ、見出しがわかりやすくなっています。
『里正日誌』の世界
『里正日誌』について、『東大和市史資料編』7里正日誌の世界』は次のように紹介します。
「全六六冊で天正元年(一五七三)から明治六年(一八七三)までの三〇〇年間に及び、質量ともに優れた編さん史料である。
現在、内野秀治氏の屋敷内の「郷土史料庫」に三〇〇〇点余の内野家文書とともに所蔵され、昭和五十五年(一九八〇)には、東大和市の文化財に指定された。
①里正日誌は、必ずしも後世の単なる編さん物ではなく、幕末期においては、同時代の記録といえる。とくに星峰杢左衛門敷隆が活躍した時代は敷隆が作成した記録に、「里正日誌」という表題を付したともいえる。
②里正日誌は、各冊とも比較的まとまったテーマの文書が集められ、編さんされている。例えば、文久三年里正日誌は農兵特集、慶応二年里正日誌二冊上は武州世直一揆特集という観を呈している。
③里正日誌には、蔵敷村の記事だけではなく、近隣はいうまでもなく他国の出来事も収録されている。これは当時の情報収集のあり方を研究する手がかりを与えてくれる。
④里正日誌には、当時の原文書がしばしば綴り込まれており、また、現場に立合った人間でなければ知り得ない記載が少なからずみられる。また、関係する日記や手紙も収録されている。
以上のことから、この里正日誌は、単なる御用留や日記とも異なり、むしろ、それを総合的に編さんした一種の史料集という性格を有している。」(p13~16)
常ね日頃、東大和の歴史の調査に『里正日誌』にお世話になっていますが、この4項目のどれにも合点が行きます。
全13巻にまとめて出版
東大和市教育委員会では『里正日誌』を解読し、全13巻にまとめて出版しています。
令和2年(2020)5月現在、第一巻、第二巻、第七巻~第十三巻まで9巻が発刊されています。早く三巻から六巻までの解読を完成し、出版して欲しいです。
なお、幕末から明治初年にかけての独特の動きを『東大和市史資料編7・里正日誌の世界』が良く伝えます。
内野文庫
『里正日誌』の原本は内野家の内野文庫に所蔵されています。内野文庫には3000点を超す資料が収められており、その目録は『里正日誌』第十三巻に目次として一覧にされています。
種 別 市重宝
所在地 東大和市蔵敷
指定年月日 昭和55年4月1日、平成25年4月1日
指定理由 蔵敷村および近隣村落の近世の様子を伝える史料を収載した古文書
周辺都市の近世の歴史を明らかにする記述が豊富に収載されており、都内に残されている類似の記録の中でも群を抜いている史料である。
三冊が新たに発見されたため、平成25年に追加指定した。
古くは天正元年(1573)から、最新明治6年(1873)までの記録がずっしりと伝えられます。
『里正日誌』の原本は画像のような簿冊により、全部で66冊にまとめられています。
記載の方法は、各事案ごとに題目がつけられ必要な場合には赤字で書かれ、見出しがわかりやすくなっています。
『里正日誌』の世界
『里正日誌』について、『東大和市史資料編』7里正日誌の世界』は次のように紹介します。
「全六六冊で天正元年(一五七三)から明治六年(一八七三)までの三〇〇年間に及び、質量ともに優れた編さん史料である。
現在、内野秀治氏の屋敷内の「郷土史料庫」に三〇〇〇点余の内野家文書とともに所蔵され、昭和五十五年(一九八〇)には、東大和市の文化財に指定された。
①里正日誌は、必ずしも後世の単なる編さん物ではなく、幕末期においては、同時代の記録といえる。とくに星峰杢左衛門敷隆が活躍した時代は敷隆が作成した記録に、「里正日誌」という表題を付したともいえる。
②里正日誌は、各冊とも比較的まとまったテーマの文書が集められ、編さんされている。例えば、文久三年里正日誌は農兵特集、慶応二年里正日誌二冊上は武州世直一揆特集という観を呈している。
③里正日誌には、蔵敷村の記事だけではなく、近隣はいうまでもなく他国の出来事も収録されている。これは当時の情報収集のあり方を研究する手がかりを与えてくれる。
④里正日誌には、当時の原文書がしばしば綴り込まれており、また、現場に立合った人間でなければ知り得ない記載が少なからずみられる。また、関係する日記や手紙も収録されている。
以上のことから、この里正日誌は、単なる御用留や日記とも異なり、むしろ、それを総合的に編さんした一種の史料集という性格を有している。」(p13~16)
常ね日頃、東大和の歴史の調査に『里正日誌』にお世話になっていますが、この4項目のどれにも合点が行きます。
全13巻にまとめて出版
東大和市教育委員会では『里正日誌』を解読し、全13巻にまとめて出版しています。
令和2年(2020)5月現在、第一巻、第二巻、第七巻~第十三巻まで9巻が発刊されています。早く三巻から六巻までの解読を完成し、出版して欲しいです。
なお、幕末から明治初年にかけての独特の動きを『東大和市史資料編7・里正日誌の世界』が良く伝えます。
内野文庫
『里正日誌』の原本は内野家の内野文庫に所蔵されています。内野文庫には3000点を超す資料が収められており、その目録は『里正日誌』第十三巻に目次として一覧にされています。
Item Relations
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Collection
Citation
“里正日誌,” 東大和デジタルアーカイブ, accessed 2024年11月24日, https://higashiyamatoarchive.net/omeka/items/show/1634.