アイテム (合計 5個)

  • コレクション: 最初の高札

高札の書換え

1蔵敷高札場.jpg
慶応4年(1868)8月8日です。元佐賀藩士・古河定雄(一平)が武蔵国知県事になりました。8月28日、古河の部下から支配地に、次の通知が届けられました。  「高札を、あたらしい文面に書き替えて立てさせることになるから、在来の分を除去し、新規に板証を選び、一カ村に五枚ずつ大小を準備し、削りあげたものを泊り宿へ差出すよう準備せよ。・・・」(『府中市史』下p32)…

五箇条の御誓文(内野杢左衛門の書き留め)

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 ご一新で、新しい時代に入りました。東大和の村々にも、新政府軍の動向が伝えられ、旧幕臣の帰国や浪人などの往来があり、厳しい空気が生まれていました。そのような中で、早速、「五箇条の御誓文」(慶応4・1863年3月14日発布)が伝えられたようで、蔵敷村の名主・内野杢左衛門は、資料のように書き留めています(『里正日誌』10p52)。

高札3枚目 キリシタン禁止

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3枚目
 定
 一 邪宗門之儀ハ是迄御制禁之通堅く可相守事
 一 切支丹宗門之儀ハかたく停止之事

一 邪宗門(じゃしゅうもの)之儀ハ是迄(これまで)御制禁(ごきんせい)之通堅(かたく)く可相守(あいまもるべく)事
一 切支丹宗門(きりしたんしゅうもん)之儀ハかたく停止(ちょうじ)之事

 の3枚でした。内野杢左衛門が書き写した「広く会議をおこし」でも、「知識を世界に広め」でもありませんでした。杢左衛門は思わず、「ため息をついた」と子孫の方からお聞きしました。

高札1枚目 五倫の道

3五倫の道高札3000.jpg
1枚目
 定
 一 人たるもの五倫の道を正しくすへき事
 一 鰥寡孤独廃疾のものを憫むへき事
 一 人を殺し家を焼き財を盗む等の悪業あるましく事

「人間は五倫(ごりん)の道を正しくせねばならぬ」
「鰥寡孤独廃疾(かんかわこどくはいしつ)のものを憫む(あわれむ)へき事
身よりのない者や病人をあわれむこと」
「殺人・放火・盗賊のような悪業をしてはいけない」
 鰥寡(かんか)=「鰥」61歳以上の妻を亡くした夫、「寡」50歳以上の未亡人